体質や遺伝の影響はある?

なぜニキビができるのか、その主な要因についてこれまで紹介してきました。

ホルモンバランスの乱れ、生活習慣、ストレス,活性酸素の害などが要因であり、それらが複合的に重なりあってニキビはできます。

それともう一つ、ニキビができやすい体質もあげられます。

つまり、両親にニキビ跡が多くあれば、その子どももニキビのできやすい体質と考えられるのです。

ただし、今のところ、ニキビは遺伝すると科学的に証明されているわけではありません。

一卵生双生児の場合はニキビのできる部位や重症度が一致するという調査報告がある一方、一致しないというまったく逆の結果を示す調査報告もあります。

科学的に証明されているわけではないものの、状況証拠といえる症例は少なくありません。

肌質、皮脂腺の大きさ、皮脂分泌の活動性、コメド(面皰)が形成されやすい傾向など、体質や遺伝がニキビになんらかの関係を持っていると考えている専門家は多いといっていいでしょう。

さらに、生活習慣や食事の好み、ストレスに強い性格、弱い性格などは、家庭の中で形成されていくものですから、ニキビができやすい家系とできにくい家系があると想定することも可能でしょう。

しかし、体質や遺伝が大きな要因であったとしても、がっかりしたり心配する必要はないのです。

体質は改善できるからです。

食事の内容に気を配り、ストレスは上手に解消するように心がけ、常に肌を清潔に保ち、自分に合った化粧品を選ぶといったことに注意すれば、たとえニキビができやすい体質であったとしても防ぐことはできるのです。

反対に、洗顔方法が間違っていたり、油っぽい食事が多かったり、合わない化粧品を使っていると、たとえニキビができにくい体質であったとしても発症をストップさせるのはむずかしいでしょう。

テレビや雑誌などで美容に関する情報は多く紹介されていますが、私のクリニックを訪れる患者さんたちに接していると、正しい方法を実践している人はそれほど多くないように感じます。

洗顔方法も化粧品選びも間違っていたり、自分には合わないのに有名販の治療薬でかえってニキビをタレントが推薦していたスキンケアを行っていたり、市販の治療薬でかえってニキビを悪化させてしまうといったケースが少なくありません。

そんな間違った日常を正すために、それらをまとめてみましょう。